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『BELS(ベルス)の改正~取得メリット』 By中西 2025.05.27
先週の堀のブログでもBELSのことが書かれていましたが、おさらいで、もう一度書いてみました。
BELS(ベルス) とは
建築物省エネルギー性能表示制度です。
国が定める省エネ基準と比べてどの程度エネルギーを削減出来ているかを示す指標です。
BELS(ベルス) の評価方法

BEIの計算がBELSの評価になりますからBEI=BELSということになります。
じゃあ、何が違うのか?ですが
BEIで出た数値を星と家のマークの数で表し、断熱性の高さを解り易くしたものがBELSになります。
改正前は星マークだけで表し、エネルギー消費性能と断熱性能が一緒になっていましたが、改正後の評価方法はエネルギー消費性能と断熱性能に分かれ、より解り易くなりました。
エネルギー消費性能は、星マーク、断熱性能は家マークで表します。
数が多いほど省エネ性能が高いことを示します。
BELS(ベルス) 計算方法
BEI=設計一次エネルギー消費量(その住宅で使う設備機器などの消費量)

÷基準一次エネルギー消費量(国が定める省エネ基準)
設計一次エネルギー消費量とは・・・
住宅の外皮性能(外皮平均熱貫流率 UAと冷房期の平均日射熱取得率 ηAC)だけでは、その住宅がどれだけのエネルギーを消費するのかわかりません。
それは、エネルギー消費量は使う設備機器の種類や性能によって決まるからです。
住宅内で使う設備機器は、暖冷房設備、24時間換気設備、風呂・台所・洗面で使う給湯設備、照明設備、そして家電などの5項目に分類して考えていきます。
これらの設備機器の内、”暖冷房設備”の一次エネルギー消費量は、住宅の断熱性能である外皮性能(外皮平均熱貫流率 UAと冷房期の平均日射熱取得率 ηAC等)が大きく影響しますので、使用する冷暖房機器の種類やカタログ性能値に加えて、外皮性能値も必要となります。
そのため、一次エネルギー消費量計算は外皮性能計算後におこなう必要があります。
いっぽう、”24時間換気設備”、”給湯設備”、”照明設備”の一次エネルギー消費量は、使用する設備機器の種類やカタログ性能値のみで計算ができます。
なお、”家電など”はお施主様がどのような電化製品などを使用されるのかはわかりませんので、床面積に応じて一次エネルギー消費量が自動的に決まります。
そのため、実際に使われる電化製品などの情報は不要です。
以上がエネルギーを消費する設備機器ですが、それらに加えて”太陽光発電などエネルギーを創り出す設備機器”を採用すれば、住宅の一次エネルギー消費量を削減することができます。
(LIXLビジネス情報から抜粋)
基準一次エネルギー消費量とは・・・
設計一次エネルギー消費量が省エネ基準に適合していることを判断するための基準値が、「基準一次エネルギー消費量」です。ここで注意が必要になるのが、「基準一次エネルギー消費量」は設計する住宅の建設地の地域区分や床面積などの条件や、使用する設備機器の種類等によって基準値が変わることです。そのため、「基準一次エネルギー消費量」は「外皮平均熱貫流率 UA」や「冷房期の平均日射熱取得率 ηAC」のように、基準値が一定ではなく、同じ地域区分に建築する住宅でも基準値が変わります。
例えば、寒冷地は温暖地よりも暖房設備の使用量が多くなりますので、基準値も大きく設定されます。また、床面積の大きい住宅は小さい住宅よりも居住人数や設備機器が多くなる傾向ですので、基準値も大きく設定されます。(LIXLビジネス情報から抜粋)
BELS(ベルス) 評価書を取得するメリット
新築やリノベーションした自宅が、どれくらい省エネルギーのある家なのかが理解できます。
GX志向型住宅(160万円の補助金)の証明をとるにはBELSの評価書が必要です。
ZEHの住宅(40万円~)の証明にも使えます。
不動産価値の向上 省エネ性能が高い住宅として評価されるため、不動産価値が向上する可能性があります。
BELS(ベルス) の改正
改正前・・・再エネ設備(太陽光発電)がある住宅とない住宅の区別がなく、☆5つで表していました。

改正後・・・再エネ設備(太陽光発電)のない住宅は☆4つまでとなり、再エネ設備(太陽光発電)のある住宅では☆6つまでとなります。

ラベルも変更になっています
改正されたBELSでは、☆マークだけでなく、断熱性能が家マークの数で表され、家マークの数が多いほど断熱性能が高いことを示します。
エムアンドエー設計では、BELS申請をしない住宅でも全棟BEIを計算し、BELSで評価し、全ての建物で太陽光発電無搭載の住宅では☆4つ、太陽光発電搭載の住宅では☆6つを取得しています。